学級経営

この部屋は、学級経営の部屋です。学校の先生向けのお部屋です。 学級経営とは学級教育の目的に沿って効果的に組織し運営することです。学習指導と生徒指導を総合し、学級内の人間関係の発展を促すなどのほか、学級の物的環境を整備するなどの教育活動のことを指しています。 このホームページ全体との関連で言えば、不登校の子どもを出さないためにも、いじめを生じさせないためにも、発達障害の子どもが居心地よく学級にいるためにも、子どもの人間関係を良いものにし、子どもの学習環境を適切なものにしていかなければなりません。 ここでは、子どもの人間関係を良くするための学級活動や道徳などの指導シナリオや指導案なども提案していく予定です。 school_kyoushitsu

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「いじめ」など「友だちの悩みを共有する」ためのXさんへの手紙

構成的グループエンカウンターやライフスキル教育にも同じ名称「Xさんへの手紙」があります。それらは、「①手紙のワ-クシ-トに「友達のいいところ」「してもらって嬉しかったこと」を書きましょう。②同じ班の人には必ず書き、書き終わったら自分が書きたい人に書いてください。」というものです。

しかし、今回提供するものは違います。

「いじめ」に限りませんが、「犯人が分からない靴隠し」や、人間関係のトラブルなどの問題が起きた場合に、それを学級の課題として、学級活動の中で扱えるようにしていく手法です。

         ===================================いじめ問題対策メンタル6時間Xさんへの手紙================

「友だちの悩みを共有する」

1.各自に手紙を書かせる

    封筒と便せんを用意する。

    自分の悩みを書き(匿名)、封をして担任に渡す。

    担任は、次の項目に分類・整理する。
1 子どもに話し合わせて問題解決する。
2 担任が問題解決する。
3 学校の問題として取り上げる。

   2,3については、担任が全員の前で発表し、回答する。

   1の問題については、Xさんからの手紙として子どもたちに紹介し回答を書かせる。

2. 各班に一枚のXさんから手紙を渡し、解決策について話し合いを行う 

後、各自でその回答を書く。模造紙半分の紙の中心に、Xさんからの手紙を貼り、その周りに各自で考えた回答(匿名)を貼り、教室に掲示する。

(全員に提示する手紙は、個人が特定されないように、担任が手紙をワープロで打ち直し、個人が特定されないようにする。必要に応じて内容を一部変更する)

3 学級全員で解決しなければならない問題の場合は、Xさんからの手紙を学級全員に紹介し、話し合いをした後、一人一人(匿名)が、Xさんへの手紙を書き、教室に掲示する。

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〈裏技〉

担任が期待する事件が悩みとして出てこない場合は、担任がその課題をXさんの手紙として創出し、学級に提案していきます。たとえば、いじめ問題であれば、クラスの傍観者の立場の級友になり代わって、目撃したことを材料に、誰とは分からないように書きます。

 

3学期の「授業はじめ」にすること

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学級作りの1学期、そして、充実の2学期、まとめの3学期となるわけですが、3学期の日数は他の学期に比べるととても少ない。さらに、授業のまとめだけでなく、卒業生を送る会や卒業式などの行事も多く、慌ただしさという点では最も忙しく感じる学期でもあります。

その3学期をしっかり足を地面に付け、確実に歩を進めることができるのとそうでないのと比較すると、子供の成長に大きな違いが出てきてしまいます。そこで、しっかりと第一歩を進めるためのアイディアを紹介します。

1 行事予定表を配り、予定を確認する。must to do(いつまでに、何ができていなければならないか)を確認する。

2 卒業式までの日数を数え、目標付き日めくりカレンダーを作る。クラスの人数に応じて作成する。卒業まで40日で、クラスの人数が30人の場合、40日から31日までは数字だけのカレンダーで、それ以降は、それぞれの目標と数字を記入する。朝の会等で、発表していくのもよい。

3 目標を確認する。すべての子供の意見を取り入れて目標を作る事が大切です。先生の望む姿や一部の子供の意見だけを反映した目標では、一人一人が目標に向かって取り組むことができません。子供であっても常に願いを持っています。その願いをかなえるのが学級集団の使命だと思うのです。是非、一人一人の子供の願いを反映した目標を作ってほしいと思います。

具体的な目標の作り方は、次回(Beingで目標を作ろう)を参照してください。

 

大熊先生考案:「Aくんと私(いじめ問題)」を活用した子ども指導用資料

これは、「Aくんと私」を材料として、子どもに指導をしていく場合の一つの提案です。小学校中高学年を対象としますが、現実にこのような事態が起きている学級ではなく、しかし、子どもの他者への気持ちへの共感が、もう一つである場合に用いるものです。道徳の授業とは異なりますが、扱い方としては、道徳の授業のように進めていきます。

いじめを材料として扱っていますので、温かく、丁寧な指導が求められます。

1.資料を読ませます。

いじめ問題対策メンタル6時間Aくんと私

2.ワークシートを配布し、僕(X君)→B君→C君→クラスのみんなの順に記載してもらいます。

いじめ問題対策メンタル6時間いじめ指導1

3.それぞれ4者について記載したことを、4人程度のグループで見せ合い、話し合わせます。

4.各グループから、どのような意見が出たのかを発表してもらい、丁寧に板書します。それぞれの意見を価値付けず、しかし、子どもの意見が不鮮明な場合には、真意を確認しながら進めます。

5.次のワークシートを配布し、記載するように求めます。

いじめ問題対策メンタル6時間いじめ指導2

6.この後、どのように展開していくのかは、学級の事情、状況、教師の判断によりますが、加害者、観衆、傍観者などの立場を体験してから、いじめの被害者の身になって考える展開になります。この授業の一番の目的は、さまざまな人の立場に立って、感じ、考える力を育てることにあります。

さまざまな人の立場になったときに起きる認知的な不協和を、丁寧に温かい雰囲気の中で扱うことが、この授業の成否を決めるように思います。

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